個展とトイレットペーパー

倒産する出版社に就職する方法・第47回

 

『このイラストをスキャニングしてデータ化してほしいんだけど』

『こういう写真、探せへんかな?』etc.

 

 

11月下旬、長澤、藤原両氏から、LINEで依頼事が届くようになりました。

いまだ全体像をまったく知らされないままではあるものの、2人がなにやら動き出したのです。12月15-16日開催の個展に向けての胎動です。まずは歓迎すべきでしょう。

個展の全貌

倒産する出版社に就職する方法・第46回

 

「なんかしっくり来ないの。だからとりあえずいったん白紙にして、今考え直してるとこ」

「じゃあ、まだ何にも描いていないんですか?」

「うん」

「まったく?」

「まったく」

「1枚も?」

「1枚も」

「描いて……」

「……ない」

 

!!!

チキンレース

倒産する出版社に就職する方法・第45回

 

藤原ひろのぶ氏が勝手に個展の開催を高らかに宣言したのが10月5日。

個展についてなんの手がかりも残さず、バングラデシュに高飛びしたのが10月17日。滞在は2週間。

この間の個展の進捗が気がかりではありますが、藤原氏も長澤氏も大人です。しかも面と向かって、「見通しは立っている」と言い切ったのです。私がどうこう言わなくても、自分らで言ったことの責任は負ってくれるはずです。私は私で、三五館シンシャの今後の新刊作りや販促活動にも力を注がねばなりません。

 

 

あっという間に数日が過ぎました。2人からはなんの連絡もありません。

が、ここで心配した私が進捗確認の連絡を入れることは2人を甘やかすことになりかねません。2人とも大人なのです。ぐっと耐えて、自発的な動き出しを待ちましょう。