編集者 今日から俺も 編集者

倒産する出版社に就職する方法・連載第17回

第13回からの続き)

かくして私は、2000年のゴールデンウイーク明けから、アルバイトとして三五館編集部に加わることとなりました。

言い渡された採用条件は、「社会保険なし、残業手当なし、月20万円」だったと記憶しています。

 

えっ、そんなにくれるのかよ?

ジョコビッチ完全復活の朝に

倒産する出版社に就職する方法・連載第16回

 

「はい、もちろん大丈夫です。ぜひお使いください」

私は浮き足立ちました。

担当者の話によると、母国セルビアを代表してリオオリンピックに出場するジョコビッチに取材時間をとることができ、テレビ朝日のオリンピックレポーターとして派遣される松岡修造が直接インタビューすることになった。いろいろな話題をふる中のひとつとして、本人の著作が日本でベストセラーになっていることも質問してみたい、ついては書籍を使わせてくれないか、ということです。

しかもその模様は同局のオリンピック特番として、ゴールデンタイムに放送されるというではありませんか。

異存のあるはずもありません。

ジョコビッチと生まれ変わった男

倒産する出版社に就職する方法・連載第15回

 

「ああ、はいはい、ジョコビッチですね」

 

スポーツ選手だということはわかっていたものの、そのジョコビッチとやらの競技がなんだったかは少々手探り状態でした。

テニスだったっけか、たしか……その程度の認識で、編集部に突如電話してきて、そのジョコビッチとやらの著作『SERVE TO WIN』について早口で捲くし立てる男と実際に会ってみることにしたのです。2015年1月上旬のことです。