なんかちゃうねん

倒産する出版社に就職する方法・第71回

 

さあ、カバーに使う写真は決まりました。

デザイナーに電話し、使用する写真とおおまかなデザインのイメージを伝えます。写真を確認したデザイナーからの「はぁ…」というため息は聞かなかったことにし、これでカバーはラフがあがってくるのを待つのみとなりました。

 

さて、続く課題は本文です。こちらもまだまだ課題は多いのです。

9月初旬のこの段階で、私と著者・藤原ひろのぶ氏の手元には『ぼくらの地球の治し方』の再校ゲラがあります。

ゲラとは、印刷物と同じレイアウトで組まれた試し刷りのことで、1回目のゲラを「初校ゲラ」、2回目のゲラを「再校ゲラ」、3回目を「三校」、4回目を「四校」(以下略)……と呼びます。

ゲラごとに著者と編集者、場合によっては校正・校閲者などがチェックをして、修正を入れ、印刷所に戻して、新しいゲラを出し、再びチェック……という手順を経ます。

酸欠とカバーデザイン

倒産する出版社に就職する方法・第70回

 

「酸欠やねん」

 

2019年9月初旬、都内喫茶店。

10月初旬刊行で進行中の藤原ひろのぶ氏の新刊『ぼくらの地球の治し方』の編集作業は佳境を迎えていました。タイトルは正式に決定し、続くはカバーデザインです。

カバーデザインはタイトルとともに本の顔ともいえる部分。内容を表現しつつ、書店店頭やネット書店でも一目でアピールできる存在感も重要になります。

写真か、イラストか、はたまた文字だけで表現するか、さらには使う用紙やその色合い、加工はどうするかまで、まさに編集者の手腕が問われるテーマなのです。

ひとはなぜ食べるか?

倒産する出版社に就職する方法・第69回

 

3マス戻ります。

突然ですが、連載第65回に戻ります。あなたのせいではありません。「3マス戻る」のマスに停まったから仕方ないのです。人生にはそういうこともあります。気にしないでください。で、「人は食べなくても生きられる」と宣言した山田鷹夫氏との新潟県での打ち合わせシーンです。2004年です。

 

 

「食べない」とはいったい、どの程度食べないのか。これから『人は食べなくても生きられる』と宣言する本を作るにあたって肝要なポイントです。

山田氏は、コーヒーもビールも飲むし、アイスだって食べると白状しているのです。具体的にどの程度食べ、あるいは食べないかを詰めないことには話は始まりません。