新聞広告と魔物

倒産する出版社に就職する方法・第51回

 

 

年明け早々、私はある悩みの渦中にいた。

やるか、やらないか――。

11月に出した『家賃は今すぐ下げられる!』、1月に新刊として出す『食べなきゃ、危険!新装版』、この2点について新聞広告を出稿するかどうかの決断を迫られていたのだ。

 

新聞紙面は「段」というブロックで区切られ、もともとは15段で構成されている(現在は活字が大きくなった影響で多くの新聞が12段になっている)。その15段中の3段分のスペースを縦に8つに割っていることから「サンヤツ(三八)」と呼ばれるのが一面の下欄に位置する広告スペースだ。二~四面には、15段中の5段分すべてを使う「全5段」、その半分の「半5段」という広告スペースも存在する。サンヤツに比べ、スペースが大きい分、こちらは広告料金が跳ね上がる。